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「差別」。
これほどに歴史を重ね、議論しつくした(答えが出ている)にもかかわらず、今なお鮮度の落ちない言葉も珍しいと思います。
なぜ鮮度が落ちないかというと、私の心に「定住」しているからなのですね。
私たちは誰かと「比べる」ことで幸不幸を感じます。
「上見て暮らすな下見て暮らせ」というのもその一つです。
病気になると健康な人がうらめしい。
年を取ると若い人がうらやましい。
失うと、手に入っていた頃の「あたりまえ」がうらめしい。
比べた方が評価しやすいのですね。
いや、比べないと生きられない仕組みになっているのかも知れません。
この心を「定住こそすれ、『安住』さすな」
という呼びかけが、この写真の言葉です。