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スウェーデンのストックホルムに在住の日本人の、現地での葬儀体験記がありました。
「スウェーデン、義母の葬儀日誌 ━ コロナの中で (クリック)」
・施設入居を拒む95歳の義母。
・マンションの一室で独り暮らし。
・家族葬。
・費用は40~60万円
この辺りが、日本でも馴染みがありそうです。
相違点は
・死亡後から葬儀までは数週間が普通。(亡くなってから1か月ほどは病院が預かってくれて、遺族はどんな葬儀にするかじっくり考えることが出来るし、何より故人との別れを書類手続き等の煩雑さで紛らわせることがないこと)
・通夜にあたる習慣がない
・火葬についていく習慣はない
・香典は○○団体への寄付(個人の意思)
詳しくは記事を読んでみてください。この方の記事を読んで、遠い異国の地での別れの情景が、違和感なく入ってきたのを感じました。高福祉で有名なスウェーデンですが(それも将来不安があるそうですが)、施設入居をかたくなに拒むお義母さまの姿などから、経済活動を中心に教育や医療を「合理化」していく一方で、人の生や死(私は何のために生まれて、なぜ死ななければならないのか)のように理屈で説明できない「非合理」を受け入れる受け皿として、寺や葬儀はこれからも十分機能していかなければならないと思いました。
そのためには、「亡くなってから電話がかかる」寺でいいのか「『どうやって生きてきたか』までも共有している」寺がいいのか、私の出来ることを模索していきます。