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昨年は、前々坊守(8/2)前住職(9/24)を送りまして、寺がバタバタしました。
それに引きつづいて、私の実家の母が11/22に亡くなりました。70歳でした。
詳細は別の機会に譲りますが、最近、感じていることを綴ります。
私たちにとって「グッド」は、病気が治ること、商売が繁盛すること、仲の良い人に恵まれること、でありましょう。であるから、その反対である「バッド」が、病気になること、負債を抱えること、仲たがいすることになるでしょう。そして、最大の「バッド」つまり不幸は死である、と。
であるなら、この価値観で生きていく間は、私たちは皆「バッドエンド」の人生です。
「そうさせません」これが仏さまの叫びでしょうか。
ここに「浄土真宗」「お念仏の教え」があるのでしょう。
上の写真は、唐代中国の敦煌にある「莫高窟(ばっこうくつ)五十七窟壁画」の観音菩薩さまです。
観音菩薩さまは「観世音」つまり、世の人々の悲痛の叫びを受け入れてくださる菩薩さまです。
慈悲のシンボルとして阿弥陀さまの脇侍に住しておられます。
このお顔をご覧ください。
「お前、いろいろ間違っとるぞ。自業自得じゃ。お念仏の何たるかを全く理解していない。もう一度仏教の勉強をやり直せよ。」
「この世界はしんどいことだらけね。私もその苦しみ、経験しました。結局すべて、自分で選んだ道なのよね?いいじゃない、それで。大丈夫。阿弥陀さまに必ずさとりを開かせてもらうんだから、もう少しの辛抱よ。さあ、笑って」
さて、皆さんはどんな声が聞こえてきたでしょうか?