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「浄土」は「ピュア・ランド」と英訳されます。
このように他国の言葉で翻訳すると、意味がわかりやすいことがあります。
ピュアとは「純粋な・混じりけの無い」です。
混じりけとは「私の欲・煩悩」です。
煩悩とは「自分中心のものの見方」です。
よって、浄土とは「相手も自分も認め合う世界、好き嫌いや価値基準によって行動や判断が左右されない、もっとも素直に生きれられる世界」と表現されます。
ある法事でピュアランドの説明をした時、「行ってみたい…」とつぶやく若い方がいらっしゃいました。
その感覚を「欣求浄土、厭離穢土(ごんぐじょうど、えんりえど)」といいます。
「浄土(純粋な世界)をあこがれ、穢土(この濁りきった世界)を厭い離れんとする」心です。
絶え間ない戦争、経済活動中心の価値観、コロナ、教育格差、虐待、ハラスメント、…このように「濁り」を挙げればきりがありません。
以前、「宗教がおこる3要素」として、「貧・病・争」があると教わりました。
ひとりの人の中にこの3つが揃うとき、求めるものがおこるのでしょう。
逆に、「経済的に豊かであって、若くて健康で、みんなと仲良し(と思っている)」人には縁のない世界かもしれません。
↓ちなみに、こんなイベントがあったようです。
京都・永観堂での「ピュアランド・ライツ」の様子(クリック)