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お父様(おじいちゃん)の25回忌のご縁でした。
地元福山、福岡、大阪、名古屋から久々の集合。
25回忌どころか、7回忌でもなかなか集まりにくい昨今です。
ご当主と故人様のお人柄に、みんなが集まってこられたのだろうと思います。
さて、最近は黒板と使って法話をすることがありますが、説明に様な話は私自身もうやめたい、などと思いつつ皆さまの方に顔を向けると「もうそろそろ終わりませんか…?」の表情に見えて、余計に早口に。
お寺の会館で会食。
開始しばらくは、本堂でのしっとりした雰囲気を残しておられましたが、ある方がこの状況を一変させました。
「おじいちゃんの博打の話を聞きたい」
おじいちゃん夫婦は、両家とも裕福な家庭だったのが、両家ともおじいちゃんが博打で借金をこさえることになったそうです。
家も、3つあった山も全部無くなったそうです。
”当事者”のおばさんはすべてを語りませんでしたが、
山あり谷ありの人生、平坦な道などない、といったところで、
皆さんが「どんな人生になろうと、皆元気なら我々は大丈夫だよね」という思いを
お互いに確かめ合っておられるような雰囲気がありました。
ほんとうに朗らかなご家族。
何と私は、急遽お休みになられたご家族の分のお弁当を頂戴することになって、このような場に立ち合わせていただいたことです。
”人生の先輩方”に素敵なことを教わった気分です。ご両親の「相続」かたがた、またいらしてください。