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葬儀のために福岡県久留米市に向かいました。
早速余談ですが、私が福泉寺に入寺した当初、住職から「東京や山口など、いろいろなところに葬儀に行かせてもらった」という話を聞いて、
「近くの同じ宗派のお寺に頼めばいいのに。そんな遠くまで出向いて、ご門徒さんの負担を考えていらっしゃらないのか」
というのが、その時の私の感想でした。
今回の久留米市のご門徒さんは、駅家町上山守のご出身です。ご高齢のお母さまを2年前に久留米に呼んで、近くでお世話をされていました。
私はご門徒さんに「どうぞお気になさらないで、お近くのお寺をご紹介しますから」とお声掛けしました。ご門徒さんは「福泉寺さんがよろしければ、お願いしたいです」とおっしゃいました。
「そうか、住職は、そういうことで参っておられたのか」
と思いました。訃報に心を動かしつつ、申し訳なさと有難さの中、新幹線に乗車しました。
さて今回は、103歳のお母さまの見送りです。息子さん夫婦と娘さん、3人の姉妹の6人でした。先立って行ったお父様の書かれた家系図で人間関係の「答え合わせ」をしました。100歳の天寿を全うされたということもあって、皆さんも穏やかに、丁寧に時間を過ごしておられるのが印象的でした。