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日本の近い将来、というか長年目指してきたのは現在のドイツの姿ではないか、というような印象があります。ドイツと日本はご存知のように「敗戦国」「モノづくりの国」「真面目さ」など共通点の多い国です。
在独30年の熊谷徹さんは
①労働時間(休暇日数)
②年収
③国内総生産(GDP)
④労働者重視か消費者重視か
この4点について簡潔に説明しています。
くわしくは「在日ドイツ商工会議所の記事」にあります。
私なりに捕捉すると、
①日本人は、「働かざる者食うべからず」の呪いがかかっている。つまり、生産性重視の生き方になっているから、引退したら「“余生”を楽しむ」という表現に現れ、介護が必要な身体になると「生きている価値がない」と落ち込む。
②現代日本人は、年収の高低が生活の豊かさを決めるという以外の生き方について知らないことが多い。
④「お客様は神様です」の発祥は三波春夫氏ですが、自分の舞台を観にに来てくれる人への感謝と敬意からの言葉であって、間違っても経営の面からの表現ではない。多くの日本人はこれを誤用している、という指摘がある。例えば「患者様」など。
三波春夫氏の娘さんが記事を書いています。(「お客様は神様です」について )
日本人特有の感性、例えば「無常観」、「恥の文化」といった諸外国に誇れる感性を残したまま諸国の価値観をミックスさせたことで、非常に「生きづらい国」になっている、と言ったところでしょうか。
(中編に続く)