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娘の部屋に入ってみたら、仏さまの写真が貼ってありました。
カレンダーを切り取って、大切に保管しているようです。
ちょっとおかしくて微笑ましい一面です。
さて、こんな仏さまがどこにあるのかという話ですが、
仏教では「仏の三身」を説きます。
①法身(ほっしん)
宇宙の絶対的真理。色・形はない。
②報身(ほうじん)
法身を悟った人格を持った存在。
色・形は、見える人見えない人さまざま。
③応身(おうじん)
現世に姿として現れた存在。
いわゆるお釈迦さま。
しかしそもそも、仏さま(真理)を分割して語ることはできないので、「三身すなわちひとつなり」と説かれます。
仏像に手を合わせると「これは偶像崇拝ではないか」という人がいますが、仏像を通して「仏像の向こう側」に手を合わせる、というダイナミックさが、仏教にはあるのです。
お墓も同じかもしれません。
「お墓の向こう側のご先祖さまの、そのまた向こう側」に手を合わせるのです。