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まずは本の紹介です。
2冊注文しました。本堂に置いておきます。熊本日日新聞社で社会部長、論説委員や役員を歴任した著者が、70歳で浄土真宗本願寺派僧侶を育成する中央仏教学院(京都市右京区)の通信教育を受け、新型コロナウイルスの影響で得度式の延期やスクーリングの中止に遭うが奮闘努力し、73歳で僧侶になるまでの体験をつづる。
著者が通信教育を受講した動機は三つあった。50歳を過ぎ、僧侶をしていた親友に「南無阿弥陀仏」の意味を尋ねると、「お互いが70歳になったら教えてやるよ」と言われたが、親友はがんを患い61歳で他界した。著者が70歳になり仕事を辞めた時、親友との約束を思い出し、「南無阿弥陀仏」の意味を学ぼうと決めたことが一つ。さらに「宗教心の深さ、信心の強さはこころのどこに宿るのか」を知ることと、「差別墓石」との遭遇をきっかけに親鸞聖人の「万民はみな平等である」という教義を確かめたいと思ったことも動機になったという。(中略)
これから浄土真宗を学ぶ人や僧侶を目指す人にとって入門書になる一冊。(中外日報)