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鬼の子守歌

2021年06月04日 00時34分 仏教

鬼の子守歌の画像

阪田寛夫作詞、中田喜直作曲の『鬼の子守歌』です。
 

鬼が島の鬼の子は
やっぱり夜ふけに泣くのです

こわいよ かあちゃん
桃太郎がきたよ
はちまきしめて
のぼりもたてて
ガッパ ガッパ ガッパ ガッパ
海からきたよ

ねんねよ ぼうや
桃太郎もねんねだよ
西の空まっくろけ
東の空まっくろけ
ガッパ ガッパ ガッパ ガッパ
こんやはさむい

鬼が島の鬼の子は
やっぱり夜ふけに泣くのです

桃太郎の話は「勧善懲悪」の世界です。
とにかく「鬼」なのだから、退治しようという話です。
童話作家の阪田氏はこれを鬼の立場から表現しました。

トップ画像の本がモチーフになっています。
「桃次郎」は桃太郎の弟です。

兄の世界をもう一度やり直してみるのだけれど、
おじいさんおばあさんは、宝物に目がくらんでがめつい。
イヌ、サル、キジはといえば、桃次郎の身ぐるみを略奪。
フラフラになって鬼ヶ島に行くと、「すもも」という鬼の少女に助けられる。
情けなくなった桃次郎が得たものは
「鬼じゃない、いやしくてしつこいのは。人間だよ。」
ということだった。
そこで、すももが歌います。
「すもももももももものうち」

桃太郎伝説に登場する鬼は、朝鮮半島から招へいされた職人をモチーフにしているという説を聞いたことがありますが、私たちの偏った眼は今も昔も変わらないのでしょうか。
いかかでしょう。