暴く。
2021年03月10日 17時07分
伝道掲示板
酒がその人をアカンようにするのではなく、その人がアカン人だと酒が暴く
たしか立川談志氏の言葉だったように思います。
アカンとは、道徳的、倫理的つまり「人としてNG」という意味でなく、
「理性で自我をコントロールできない」ことです。
他にもたくさん名言(迷言?)を残してますね。
「努力して良くなるなら、世の中みんな良くなってるはずですよ」
「就職なんて心配するな。落語家になってしまえ」
「鳥もちと屁理屈は、どこにでもひっつく」
「癌は未練の整理にいい」
「人間関係は、いい誤解か、悪い誤解」
ほかに色々ありました。
なかでも私がうなったのは、「落語とは人間の業の肯定」です。
落語の題材は、「失敗話」です。なぜ失敗したかというと、「業」です。
煩悩、欲望、わかっちゃいるけどやめられない世界に「オッケー」なのですね。
そうか。これを仏教でいうと「仏教とは人間の業への諦め」でしょうか。
平たく言うと「しゃあないなぁ」ということです。
理性で自我をコントロールすることができない人を、
「悪人」と呼んだのです。