私の岐路。あなたの岐路。(2)
2021年12月03日 05時19分
日誌
内閣府は2021年7月に2021年版となる「少子化社会対策白書」を発表しました。
(少子化社会対策白書)
男性は4人に1人、女性は6人に1人が未婚であることを示しています。
それともうひとつ、内閣府の調査によるデータです。
今回、ここから特記すべきことは
「40年前に比べ、三世代世帯の割合が5分の1になった」ということです。
つまり、年長者の暮らしを見ることが無くなったのです。
いわば、伝統の崩壊です。
葬儀で年配の肉親を見送る時、
泣かない人はほとんどいませんが、
そこに「そばにいてやれることが出来なかった自分に対する責め」
のようなものが感じられます。
また、仏事についても、一から説明する機会が増えました。
私は、未婚率の上昇や世帯状況の変化を憂いているのではありません。
人生いろいろ。人にとやかく言われる筋合いはないのです。
むしろ、
「お寺が40年前と同じことをしていても通用しない」
というのが喫緊の課題なのです。
伝統の崩壊を迎え、再構築の時が来たのです。
前記事のお二人の言葉です。
「結局、仏様の世界が、好きか嫌いか、だね」
「周りに『毎日参って立派だ』といわれるけれど、
立派じゃないから参っているのが、分からんのかなぁ」
「自分の周りが喜べば、それでいいんよ」
仏教は非常に面白いです。
来年からまた充実の一年の予感がします。