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朝のお勤めの時に『ハタ坊のおでん』という歌の歌詞を紹介しました。ドリアン助川氏(←クリック)の作です。
皆さんと「これまでの人生の歩み」を振り返りまして、うん、その通りだね、とうなずき合いました。
「サンカクやらシカクだらけじゃな」
60点(試験の及第点)すら届いていないことが多い。
もちろん、いいこともいっぱいあったけれど、それはたまたまだったり、誰かに支えられたことだったり、そんなことです。
明らかに自分の力ではない。
「だから宗教がいるのかな」
そうですね、そうだと思います。
さしあたって自己採点した時に、お寺に参る人の傾向として、大体点数の低い人が「ご縁がある」ように思います。
仏さまが不足分を補ってくれる感じがするのです。
点数が低い方が仏さまが補足してくれる安心を感じやすいということかもしれません。
仏教には「慚愧(ざんき)」といって、慚(天に恥じる)愧(人に恥じる)という意味があります。
一度、自己採点のミスをチェックするのです。
お寺に参るということは、いわば「人生の補習授業」なのかもしれないなと思いました。
(ちなみにお気づきの方もおられるかもしれませんが、ハタ坊は赤塚不二夫氏『おそ松くん』の登場人物で、しかもおでんを持っているのは「チビ太」です。ドリアン氏のミスだそうで、ステージで歌いだしたときに、会場スタッフの指摘で発覚したそうです。赤塚氏はそれを受け入れ、先のジャケットのイラストを描いてくれたというのも、いいはなしです。サンカクへの補足です。)