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内陣(本堂の奥、仏さまのいらっしゃる場所)の両脇に、畳の間があります。
「余間(よま)」と言います。
向かって右側を「右余間」といいますが、
今から数年前「左余間」に名称変更されました。
どういうことかお分かりでしょうか。
ご法事の時にクイズ形式で聞いたことがあります。
たまに気がつかれる方がいます。
私たちは普通「右側」と言われたら「私から見て」が前提なのです。
名称変更がなされた、というのは、つまり私ではなく「仏さまから見て」の左右になった
ということです。
本願寺は定期的に(?)マイナーチェンジをします。
今回の変更は特に、左右逆転ですから、現場は混乱しかねません。
(我が家では「あっち」「こっち」と言ったり「聖徳太子さま」「七高僧さま」と言ったりしています。それぞれに掛け軸があります。)
しかし、先般師匠から次の話を聞いて混乱の心配が吹き飛びました。
明治維新は、西洋文化の積極導入がなされました。「変わったのではなく、どうも戻したらしい」